\iDeCo(イデコ)おすすめ金融機関3選/
順位 | 金融機関名 | 特徴 |
---|---|---|
1位 | SBI証券 | 口座数90万の業界NO1。大人気のeMAXIS Slimも8銘柄取り扱いがあり。弱点なしの王者的存在。 |
2位 | 松井証券 | 業界唯一のポイント還元あり。eMAXIS Slim13銘柄。会社としてidecoに注力している。 |
3位 | マネックス証券 | 口座数は非公開だが、推定業界3位。eMAXIS Slimも6銘柄取り扱いがあり。 |
ideco口座を選ぶポイントは「管理手数料」「商品の品揃え」「運営会社の体力」の3つです。上記3社はともに「手数料は最安値の171円」「豊富なインデックスファンドあり」「会社の財務力安定」と三拍子そろった会社であり、各社大きな差はありません。
なので特にこだわりがなければ、業界1位のSBI証券を選ぶのがおすすめです。
超重要!金融機関の選び方
ideco口座は1つしか開設できない
ideco(イデコ)に加入するには自分で窓口となる金融機関を選んで口座を開設する必要があります。ideco(イデコ)の口座開設ができる金融機関は200以上あり、「ネット証券」「大手証券会社」「銀行(メガバンク、地銀)」「生命保険会社」「損害保険会社」「信用金庫」などがあります。
ideco(イデコ)口座を開設できる金融機関が200以上あるのですが、1つの金融機関しか選べません。途中で変更することも制度上は可能なのですが、手続きが面倒で現実的ではありません。つまり最初に口座開設した金融機関で20年、30年と付き合っていくことになります。
金融機関の選び方①口座管理手数料
ideco(イデコ)には以下のような費用がかかります。
どこに | いくら | メモ |
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①国民年金基金連合会 | 2829円(最初に1回) | 各社共通 |
②国民年金基金連合会 | 105円(月額) | 各社共通 |
③事務委託先金融機関 | 66円(月額) | 各社共通 |
④口座開設した金融機関 | 0~600円(月額) | 金融機関によって異なる |
①~③はideco(イデコ)では必ずかかる金額です。注意すべきは④で各社異なり、0円としている会社を選ぶべきです。例えば月額600円の場合、たった600円と思われるかもしれませんが、ideco(イデコ)は30年運用することも珍しくなく、その場合は600円×12か月×30年=21万6000円と大きな差になります。
金融機関の選び方②商品の品ぞろえ
ideco(イデコ)では初心者が商品選びをしやすいように金融機関側で用意できる商品数が35本と制限されています(多少の例外あり)。各社中でも初心者に扱い安いインデックスファンドが中心としています。
インデックスファンドで最も人気があるのはeMAXIS Slimシリーズです。eMAXIS Slimシリーズは「業界最安値手数料を目指すことを明記しており」インデックスファンドは手数料以外に大きな差はつかないためeMAXIS Slimは最もおすすめです。
金融機関の選び方③運営母体の体力
ideco(イデコ)は利用者にとっては、非常にメリットの制度なのですが、金融機関にとってはほとんど儲からない制度です。通常金融機関は「手数料」で設けますが、ideco(イデコ)では、規定によりノーロード商品(購入時に手数料がかからない)のみを扱うことが決まっています。またインデックスファンドが中心なので運用中の手数料も極めて小さいものです。
なので各社ideco(イデコ)では利益がでないので、ideco(イデコ)をきっかけとして一般商品を購入してもらうことを狙いとしています。
ideco(イデコ)では利益がでない訳ですから、ideco(イデコ)単体で考えると途中からサービスが悪化したり(口座手数料の値上げや、電話対応の縮小など)は考えられます。そうならないために重要なのが、運営会社(運営グループ)の経営基盤です。
iDeCo(イデコ)おすすめ3選
おすすめ①SBI証券
ideco口座数 | 90万口座(業界NO1) |
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普通口座 | 1245万口座(業界NO1) |
口座管理手数料 | 171円(業界最安値) |
取り扱い商品数 | 38本 |
インデックスファンド数 | 17本 |
主な取り扱い商品 | ・eMAXIS Slim全世界株式(日本除く) ・eMAXIS Slim先進国株式インデックス ・eMAXIS Slim米国株式(S&P500) ・eMAXIS Slim国内株式(TOPIX) ・SBI全世界株式インデックス |
おすすめNO1はSBI証券です。SBI証券をおすすめする理由は「口座管理費用のやすさ」「商品力」「経営体力」がともに業界トップであり、特に理由がなければSBI証券がおすすめです。
口座管理費用は171円で業界最安値であり、これより低くすることはできず業界最安値です。
また商品も大人気シリーズのeMAXIS Slimが豊富にあり「全世界株式」「S&P500」」「先進国」「TOPIX」と幅広く取り揃えています。
また会社としての体力も、ideco口座数NO1、普通口座もNO1と、圧倒的な地位を築いているため最も経営体力があると言っても過言ではありません。
SBI証券は隙がなく、特に理由がなければ、SBI証券でideco口座を開設するべきと言えるでしょう。
おすすめ②松井証券
ideco口座数 | 1万口座 |
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普通口座 | 157万口座 |
口座管理手数料 | 171円(業界最安値) |
取り扱い商品数 | 40本 |
インデックスファンド数 | 25本 |
主な取り扱い商品 | ・eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー) ・eMAXIS Slim 米国株式(S&P500) ・eMAXIS Slim 全世界株式(除く日本) ・eMAXIS Slim 国内株式(TOPIX) |
おすすめNO2位は松井証券です。1位のSBI証券は圧倒的王者ですが、実はいまideco口座に最も力をいれているのは松井証券といっても過言ではありません。
まず口座管理手数料はこれまであげた3社と同じく最安値の171円です。また商品としては大人気のeMAXIS Slimシリーズを13種類も取り揃えており、これはideco口座を取り扱う金融機関で圧倒的NO1です。
また松井証券の最大の特徴はideco口座でもポイントが還元されます。これは他の証券会社にはない特典です。idecoは証券会社にとっては儲からない制度なので、ポイント還元等はやりにくいのですが、松井証券の熱意が伝わります。
還元率はファンドによって異なり、eMAXIS Slimシリーズだと0.0175%~0.0900%と大きな額ではありませんが、それでもないよりは嬉しいですしideco口座を重要視していることが会社の姿勢としてわかります。
知名度は他社には劣りますが「eMAXIS Slimシリーズの豊富さ」「ポイント還元」の2点は非常に評価でき、おすすめです。
おすすめ③マネックス証券
ideco口座数 | 非公開 |
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普通口座 | 262万口座(ネット証券3位) |
口座管理手数料 | 171円(業界最安値) |
取り扱い商品数 | 27本 |
インデックスファンド数 | 16本 |
主な取り扱い商品 | ・eMAXIS Slim全世界株式(オールカントリー) ・eMAXIS Slim先進国株式インデックス ・eMAXIS Slim米国株式(S&P500) ・eMAXIS Slim新興国株式インデックス ・DCニッセイ日系225インデックス |
おすすめNO3はマネックス証券です。マネックス証券も「口座管理費用のやすさ」「商品力」「経営体力」がともに業界トップです。
口座管理費用171円は業界安値で、取り扱い商品も大人気商品のeMAXIS Slimを取り揃えています。
経営基盤もマネックスグループであり、安定していますし、ideco口座数は非公開ですが、普通口座の口座数は262万口座でネット証券3位と業界大手で安心できます。
iDeCo(イデコ)
iDeCo(イデコ)とは「個人型確定拠出年金」の愛称で、英語表記「individual-type Defined Contribution pension plan」の略称です。
ひと言でいえば「節税しながら老後資金を準備できる制度」のことで、とってもお得に投資ができる仕組みです。
政府は、個人投資を促していますが、その中で最も注目されているのがNISAとIDECOです。
iDeCo(イデコ)のメリット、何がすごい?
ideco(イデコ)のメリットは「①掛け金を払う時」「②運用中」「③受け取る時」それぞれの段階で税制上の優遇があることです。
①拠出時 | 全額「所得控除」の対象 |
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②運用時 | 非課税 |
③受取り時 | 「退職所得控除」「年金控除」の対象 |
この中でも一番のメリットは「①掛け金を払う時に全額所得控除」になることが最大の特徴です。支払った額に応じて所得税と住民税が安くなります。所得税・住民税は年収によって決まるので、年収によって節税効果が決まります。以下の表が年収に応じた節税効果になります。
年収 | 税率 | 月2.3万 | 月6.8万 |
---|---|---|---|
~194.9万 | 15%(所得税5%、住民税10%) | 4万1400円 | 12万2400円 |
195~329.9万 | 20%(所得税10%、住民税10%) | 5万5200円 | 16万3200円 |
330~694.9万 | 30%(所得税20%、住民税10%) | 8万2800円 | 24万4800円 |
695~899.9万 | 33%(所得税23%、住民税10%) | 9万1080円 | 26万9280円 |
900~1799.9万 | 43%(所得税33%、住民税10%) | 11万8680円 | 35万0880円 |
1800~3999.9万 | 50%(所得税40%、住民税10%) | 13万8000円 | 40万8000円 |
4000万~ | 55%(所得税45%、住民税10%) | 15万1800円 | 44万8800円 |
上記は年額の節税額ですが、ideco(イデコ)は長期運用が基本です。例えば35歳の人が65歳までと考えると30年の運用になり、節税額も上記の30倍ととても大きなものになります。
年収 | 月2.3万 | 月6.8万 |
---|---|---|
~194.9万 | 124万2000円 | 367万7200円 |
195~329.9万 | 165万6000円 | 480万9600円 |
330~694.9万 | 248万400円 | 734万4000円 |
695~899.9万 | 273万2400円 | 807万8400円 |
900~1799.9万 | 356万0580円 | 1052万6400円 |
1800~3999.9万 | 414万円 | 1224万円 |
4000万~ | 455万4000円 | 1346万4000円 |
iDeCo(イデコ)に加入できる人は?投資できる金額は?
ideco(イデコ)は「自営業」「会社員」「主婦」「パート」など全ての人が加入できます。年齢は20歳~65歳です。
全ての人が加入できますが、投資できる金額が以下のように属性によって決まります。
掛金の上限(月額) | |
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①国民年金第1号被保険者(自営業等) | 6.8万円 |
②会社員(企業年金なし) | 2.3万円 |
③会社員(企業年金あり) | 5.5万ー企業年金の事業掛金(上限2万) |
④公務員 | 5.5万ー企業年金の事業掛金(上限2万) |
⑤国民年金第3号被保険者(専業主婦等) | 2.3万 |
絶対に早く加入した方がいい理由
意外と知られていないのですがideco(イデコ)は、早く始めることが重要です。その理由は、加入期間が多いほど、受取り時の税金が安くなるからです。
受取時の税金は「退職金として受け取るか」または「年金として受け取るか」でかかる税金が異なるのですが、どちらもかなりの優遇を受けることができるケースバイケースで選択すると良いです。
退職金として受ける場合は「加入期間×40万円※」の金額が税金がかかりません。つまり加入期間が多いほど無税で受け取れれう金額が多く、だからidecoは早く始めるメリットが多いのです。
※加入期間が20年以上の部分は、さらに優遇され70万になる
iDeCo(イデコ)のデメリット
60歳まで引き出すことができない
idecoのデメリットで最もよく言われるのが原則60歳まで引き出すことができないことです。しなしながら60歳まで引き出せないのはむしろメリットと捉えることもできます。
idecoのメインとなるインデックス投資は、投資期間が長ければ長いほど勝率がよくなるものです。年度単位ではマイナスになることもありますが、長期保有すればリスクは小さくなります。過去のデータになりますが、20年以上長期保有してマイナスになったことは一度もありません。
では投資でマイナスになる人はどのような人かというと、途中で解約してしまう人です。逆に言うと途中で解約しなければ、マイナスになることはなく(過去の事例では)、そういった意味では、強制的に60歳まで引き出すことができないことはメリットにもなりえます。
そもそもidecoは退職金制度ですから多くの人にとって60歳までは引き出すべきではありません。
受取時に課税される?
ideco(イデコ)のデメリットの2番目に言われるのが運用している時は税金がかからないけど、受取時に課税がされるということです。たしかにidecoは受取時に課税されるのですが、強力な控除が用意しており、ほとんどの人が課税額は0または極めて小さいものです。
idecoの受取り方は「退職金」または「年金」が選択できるのですが、どちらも「退職金控除」「年金控除」が使用でき、現役時代の税金に比べて極めて少額の税金しかかからないことがほとんどです。
受取時に課税される税金より、投資する時に節税できる金額の方がはるかに大きいので、これをデメリットというのはナンセンスです。
唯一気をつけるべき人は、勤め先で退職金がかなりの金額(3000万以上等)支給される場合です。その時は退職金控除を使ってもある程度の税金がかかる可能性があります。ただし一般的には22歳から65歳まで働くとして43年の勤務になりかなりの退職金控除が使えます。
ただしその場合でもidecoを「年金として受け取る」または「退職金の受取りをidecoの受取りと5年以上ずらす」などの対策をすることで、税金を極めて小さくすることができます。
NISAとの違いは?
ideco(イデコ)より有名な非課税制度にNISA(ニーサ)があります。ideco(イデコ)とNISA(ニーサ)がどちらも投資をする際に税制面で優遇された制度であり共通点も多いです。細かい違いなどはありますが、大きな違いは以下となります。
ideco(イデコ) | NISA(ニーサ) | |
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投資上限額(年) | 14.1万~81.6万 | 360万 |
投資上限額(累計) | 423万~2448万(35歳から始めた場合) | 1800万 |
引き出し | 原則60歳以降 | いつでも |
節税 | 掛金が全額所得控除 | なし |
ideco(イデコ)iDeCo(イデコ)に関するQA
どのくらいの人が加入している?
ideco(イデコ)はとてもお得な制度ですが、それでも加入しているのは、「自営業・フリーランス」で約3%、公務員で約10%です。
NISAなどに比べると知名度がまだ低く、メリットも十分に理解されていないのが現状です。
条件がどんどんよくなっている
政府は投資を促しており、ideco(イデコ)の条件もどんどんよくなっています。直近では以下の改正があり、今後も改正が予想されます。
- 加入できる年齢が伸びた(60歳→65歳)
- 受け取り方の選択肢が広がった(運用継続70歳→75歳)
- 企業型DC加入者が加入できるように
いくら投資できる?
掛け金は、月額5000円以上で1000円単位で設定できます。属性によって決まっています。
いつまで運用できる?
75歳まで運用を継続することが可能。ただし65歳以降は新たに掛け金を払うことはできない
いつから受け取れる?
年金として受け取る場合60歳から75歳になるまでの間に受け取りを開始します。時期は選べます
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